特集2 ERスタンダード ショック—最速介入のための認知力と確かな対応力を身につける
【Part 1】認知力を磨く
2.4カテゴリーの当たりをつけるための戦略—血行動態を念頭においた病歴聴取や身体診察から早期発見につなげる
薬師寺 泰匡
1,2
Hiromasa YAKUSHIJI
1,2
1薬師寺慈恵病院
2岡山大学病院 高度救命救急センター
pp.102-109
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200018
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ショックは,循環血液量減少性ショック,血液分布異常性ショック,心原性ショック,心外閉塞・拘束性ショックの4病態に分類されるが,どの病態でも最終的には循環不全に至る。目の前にショック患者が運ばれてきた際に重要なのは,4病態のどれに当てはまるのかではなく,「どのような血行動態なのか」を把握し,その原因を特定することである。
本稿では,4病態それぞれの病態生理と血行動態を解説し,ショックへの初期診療時のアプローチをフローチャートにそって解説する。
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