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ある活動—体当たり戦法でゆく
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pp.38-39
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203156
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ある事業所保健婦のAさん.若い身空で一人できりもりしている.しみじみと言ったものだ."臨床のことをもっと勉強しなくちゃいけないと思うわ."
事業所の保健婦は,とくに看護の抜術をマスターしていないとだめだと,自分の経験から推して言う.保健婦だからというので,できるだけ診療の介助は同僚の看護婦にまかせて,健診に力を入れてきたそうだ.だが,患者(事業所の従業員)は,どちらかというと看護婦の言うことに耳を傾けがちだという.Aさんがある時患者に注射をしてあげようとしたら,"だいじょうぶですか"と言われた."あたしは注射もできないと思われてんのよ.がっかりしちゃう."とAさんは笑う.
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