別冊秋号 オピオイド
PART1 臨床編
4 腎機能,肝機能を考慮したオピオイドの使用法
坪川 恒久
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.21-30
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200286
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鎮痛は麻酔の最も重要な要素であり,その主力はオピオイドが担っている。μオピオイド受容体(以下,μ受容体)に作用する静脈内投与薬物は大きく二つに分けられる。完全アゴニストに分類されるモルヒネ,フェンタニル,レミフェンタニルと,μ受容体に結合するが作用に上限がある部分アゴニストに分類されるトラマドール,ペンタゾシン,ブプレノルフィンなどである。
本稿では,肝および腎機能障害が三つの完全アゴニストオピオイドの薬物動態に与える影響を考え,投与方法について解説していく。
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