別冊秋号 周術期管理
PART3 周術期のリスク評価と検査項目
37 術後腎傷害
栗田 昭英
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系 麻酔・集中治療医学
pp.239-245
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200178
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急性腎傷害acute kidney injury(AKI)は以下a〜iに示すようなさまざまな病態を背景として発症する。
本稿では術後AKIが生じる背景として,頻度の高い以下のものについて生理学的な復習をしながら解説し,最後に術後AKIの予防についても述べる。
a.腎低灌流
b.腎微小循環障害
c.尿細管上皮細胞障害
d.腎毒性物質
e.腎うっ血
f.炎症
g.内皮細胞障害
h.微小血管内血栓症
i.腹腔内圧上昇
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