別冊秋号 周術期管理
PART3 周術期のリスク評価と検査項目
38 アレルギー既往—局所麻酔薬と抗菌薬を中心に
高澤 知規
1
1群馬大学医学部附属病院 集中治療部
pp.247-252
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200179
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術前診察において,食物や薬物のアレルギーの既往を訴える患者は多い。しかし,そうした患者のうち,麻酔管理に気を遣う必要のある患者は少ない。例えば,局所麻酔薬に対するアレルギーがあるとされる患者の大多数は,真にアレルギーがあるわけではない。また,日本では頻度が低いものの,抗菌薬のペニシリンに対するアレルギーについても同様のことがいえる。
本稿では,アレルギーの既往のある患者の麻酔計画をどのように立てるべきか,どのような追加検査が必要になるのかについて説明する。
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