外科医が知っておくべき最新の集中治療管理
急性腎傷害の診断と治療
服部 憲幸
1
,
若林 華恵
,
織田 成人
1千葉大学 救急集中治療医学人工腎臓部
キーワード:
Creatinine
,
鑑別診断
,
急性腎障害
,
腎置換療法
,
診療ガイドライン
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Creatinine
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Replacement Therapy
,
Acute Kidney Injury
pp.26-29
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017066288
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近年,急性の腎傷害による血清クレアチニンのわずかな上昇でも死亡リスクが増加することが明らかとなり,腎傷害の早期発見・早期治療が重要視されている.急性腎傷害(AKI)を早期に察知して原因を検索し,可逆的な原因に対しては適切な治療を迅速に行うことが重要である.適切な原因治療や全身管理にもかかわらずAKIが改善しない場合には,血液浄化療法を施行する.必要時には腎臓内科医や血液浄化療法に精通した集中治療専門医などにすみやかに相談できるよう,日ごろから連携を深めておくことが望ましい.
©Nankodo Co., Ltd., 2017