別冊秋号 周術期管理
PART2 術前合併症アップデート
24 肝疾患
柴田 純平
1
,
西田 修
1
1藤田医科大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座
pp.149-156
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200165
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肝臓は,門脈系の血液を受け,消化管から送られてくる糖・たんぱく質・脂質の代謝にかかわり,ホメオスタシス維持に重要な役割を果たす体内代謝の中枢臓器である。そのため,生理活性物質生成,凝固,炎症などに深くかかわっており,肝機能障害の存在は周術期管理において重要な意味をもつ。しかし,肝臓はモニタリングしづらい臓器であり,周術期にその機能変化をとらえて対応することが難しい。そんな肝疾患患者の周術期に何に注意して対応していくのかを解説する。
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