別冊秋号 周術期管理
PART2 術前合併症アップデート
25 胃切除・食道切除術後患者
田中 克哉
1
,
笠井 飛鳥
1
,
大山 拓朗
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部 麻酔・疼痛治療医学分野
pp.157-162
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
胃切除術は胃癌によるものが多く,患者数が多く死亡率が低下してきているので胃切除術を受けた患者の麻酔を担当することは少なくない。一方,食道切除術は食道癌患者がほとんどで胃癌患者より少ないが,近年手術件数は増加している。どちらも噴門機能の低下,胃酸の減少による消化不良や,迷走神経切除による消化管運動の低下による誤嚥のリスクを考慮する必要がある。
本稿では,胃切除術,食道切除術それぞれの問題点,CT画像から術式を推測する方法などを述べる。
Copyright © 2020, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.