今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989
全身性疾患と凝固・線溶系
肝疾患
苅家 利承
1
,
佐野 雅之
1
1佐賀医科大学・内科
pp.2376-2378
発行日 1989年11月10日
Published Date 1989/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222942
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肝疾患では出血傾向がみられることが多いが,この原因としては,以下に述べる凝固・線溶系の異常の他,血小板減少などの血小板因子や,門脈圧亢進の結果起こる血管(静脈)の異常などの因子が考えられる.
これらの異常は,通常,肝疾患の結果として起こってくるため,これらの異常の程度を把握することにより,原疾患の重症度を知ることができる.たとえば,肝硬変における肝予備能を見るには,アルブミン,コリンエステラーゼなどと共にプロトロンビン時間が良い指標である.
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