別冊秋号 血圧
3 疫学から見る日本人の血圧
三浦 克之
1
1滋賀医科大学社会医学講座 公衆衛生学部門/同アジア疫学研究センター
pp.19-24
発行日 2019年9月14日
Published Date 2019/9/14
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200080
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高血圧は日本国民の死亡要因としては喫煙に次いで第2位であり,脳心血管疾患(脳卒中を含む循環器疾患)による死亡の原因としては最大のものとして猛威を振るってきた1)。一方,過去数十年における国民のライフスタイルの変化,高血圧に対する薬物治療の進歩と普及,国全体での生活習慣病予防対策の推進などにより,国民の血圧は変化してきた。本稿では,過去数十年にわたる国民の血圧や高血圧管理状況,さらに国民の血圧への影響要因を疫学的見地から解説する。
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