今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
治療の前に知っておきたいIBDの基礎知識
日本人のIBDの疫学的特徴
棟方 昭博
1
,
中路 重之
2
1弘前大学医学部第1内科
2弘前大学医学部衛生学
pp.1442-1444
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905207
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ポイント
●欧米の罹患率は,人口10万当たり潰瘍性大腸炎2.1〜15.1,クローン病0.3〜8.3で,本邦の潰瘍性大腸炎1.95,クローン病0.51を大きく上回っている.
●欧米の有病率は人口10万当たり潰瘍性大腸炎43.4〜225.2,クローン病19.8〜146で,本邦の潰瘍性大腸炎18.12,クローン病5.85を大きく上回っている.
●潰瘍性大腸炎はいかなる年齢からも発症するが,20代にピークがみられる.クローン病の分布の幅は潰瘍性大腸炎より狭く,ピークはUCよりやや若い.
●潰瘍性大腸炎の死亡率は,欧米よりやや低く,クローン病は明らかに低い.
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