別冊春号 2018のシェヘラザードたち
第四夜 挿管困難の気道確保,どうする?—挿管困難3症例
大橋 弥生
1
1Department of Anaesthesia and Pain Medicine, Fiona Stanley Fremantle Hospitals Group
pp.23-28
発行日 2018年4月18日
Published Date 2018/4/18
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200004
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麻酔科医を数年やっていれば,挿管困難症例に少なくとも一度や二度はあたったことがあるだろう。挿管困難症例は麻酔科医を何年やっていても,冷や汗ものである。術前診察や解剖学的な特徴から,挿管困難は麻酔導入前に予想することが可能である。しかしながら,挿管困難症例のすべてが術前診察で把握できるわけではないのも現実だ。また,難しいとわかっていても,予想以上に難しく,予定していた方法では挿管できないこともある。私の麻酔科医人生で,麻酔科研修医の頃,専門医になりたての頃,そして人を指導する立場になった頃に経験した挿管困難3症例を紹介検討する。
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