投稿論文 症例報告
声門上器具による換気失敗と気管挿管困難の1症例 非外科的気道確保による換気困難の関連性
齋藤 朋之
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
気管内挿管法
,
挿管困難症
Keyword:
Intubation, Intratracheal
pp.606-608
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021256337
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
世界中の困難気道ガイドラインで、"レスキュー"としての役割を担う声門上器具は、時に失敗することがある。術前の困難気道の予測因子として男性、高齢、Mallampati分類III、短縮が認められ、全身麻酔導入後のフェイスマスク換気困難、声門上器具による換気失敗と気管挿管困難を経験した。3つの非外科的気道確保(フェイスマスク、声門上器具、気管挿管)による換気困難には強い関連性があることも示唆されているため、麻酔導入後の予期せぬ換気困難に直面したときに、患者を覚醒させ自発呼吸を温存した意識下挿管、もしくは外科的気道確保を速やかに行う準備が必要である。
Copyright© 2021 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.