特集 透析診療のすべて
Part 2 透析管理の基本と原則
【コラム③】透析患者の栄養管理—保存期から透析期を見据えて
町田 慎治
1
,
佐々木 彰
2
Shinji MACHIDA
1
,
Sho SASAKI
2
1聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院 腎臓・高血圧内科
2京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
pp.342-349
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901136
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慢性腎臓病(CKD)には腎機能を改善させる根本的治療が現時点で存在しない。治療としては,腎機能低下の抑制・透析導入の阻止などの「腎保護」を主目的とした原疾患の管理などが行われている。その一環として,従来「たんぱく質制限」を中心とした食事指導が行われてきた。しかし近年の日本は,世界に先駆けて高齢化の波が押し寄せ,透析を含めたCKD領域においても,サルコペニア,低栄養,protein-energy wasting(PEW),フレイルなどの栄養障害が重大な問題となっており,これまでの栄養療法からのアップデートが求められている。
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