特集 感染症の発熱とその治療―患者背景からの診断・治療のコツ
◉一般外来・通院患者における感染症の発熱と治療
③透析患者
渡辺 裕輔
1
1埼玉医科大学国際医療センター 血液浄化部/腎臓内科 診療部長/准教授
キーワード:
血管アクセス
,
カフ型長期留置カテーテル
,
重症下肢虚血
,
薬剤透析性
Keyword:
血管アクセス
,
カフ型長期留置カテーテル
,
重症下肢虚血
,
薬剤透析性
pp.16-20
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000094
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Summary
発熱した外来透析患者の診療では,発熱の原因が感染症によるものか否かをしっかりアセスメントすることが基本である。細菌感染症を疑った場合は,臨床経過や身体診察,画像検査から感染巣を推定し,原因菌を想定して抗菌薬を選択する必要がある。血液透析患者特有の細菌感染症としては血管アクセス感染がある。抗菌薬の選択に関しては耐性菌の存在を念頭に置くとともに,腎排泄性抗菌薬を投与する場合では初回は通常量を投与し,その後用量調整を行う。
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