特集 コマネジメント
Part 2 コマネジメントの“枝”
4.服薬管理—安全で効果的な管理のポイント:薬剤師の視点,医師の視点
榎本 貴一
1
,
原田 拓
2
Kiichi ENOMOTO
1
,
Taku HARADA
2
1練馬光が丘病院 薬剤室
2練馬光が丘病院 総合救急診療科 総合診療部門
pp.31-47
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901098
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コマネジメント,特に外科系の診療科とのコマネジメントにおいて,内科医に求められる大きな仕事の1つに周術期の服薬管理がある。手術を受ける患者の多くは,1種類以上の薬剤を服用しており,服薬数は年齢とともに増加傾向となる。複数の合併症および服薬内容をもつ患者の周術期服薬管理は,時に悩ましい。長期的な有用性を考えて投与されている薬剤も,周術期には有害である可能性があるため,担当医は自宅で服用されていた各薬剤を継続するか中止すべきかを慎重に判断する必要がある。
本稿では,入院時・退院時の服薬管理,周術期を見据えた服薬管理,頓用薬の使い方について解説する。
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