特集 コマネジメント
Part 1 コマネジメントの“幹”
3.日本におけるコマネジメント Case 3:飯塚病院—Fix and Relay(FR)システムで早期手術からすみやかに引き継ぐ
松永 諭
1
Satoshi MATSUNAGA
1
1飯塚病院 総合診療科
pp.27-30
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901097
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令和4年度の診療報酬改定で,年間60件以上の大腿骨近位部骨折の手術実績があり,すみやかな術前評価を目的とした院内の内科受診基準など,定められた施設基準を満たす場合に,75歳以上の大腿骨近位部骨折患者への骨折48時間以内の早期手術に対し,4,000点の診療報酬加算が新設された1)。
これまでの骨折の診療は,手術の緊急性を判断する整形外科医と,術前評価として周術期リスクを評価する麻酔科医との間で行われてきたと思われる。そこに,内科医の積極的な関与を求めることを評価する新たな動きである。内科医としてすみやかな術前評価を行い,必要な治療などを実施した場合に,追加で加算が算定できる仕組みであり,内科医以外にもリハビリも含めた多職種連携を行うことを強調している。
これらが,当院でも整形外科とのコマネジメントの追い風となったことはいうまでもない。
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