特集 不整脈診療ステップアップ
【日常診療で遭遇する疑問】
心房細動の治療と抗凝固療法
是恒 之宏
1
1大阪医療センター臨床研究センター
キーワード:
ワルファリン
,
抗血栓療法
,
非弁膜性心房細動
,
脳梗塞
,
アスピリン
,
CHADS2スコア
Keyword:
ワルファリン
,
抗血栓療法
,
非弁膜性心房細動
,
脳梗塞
,
アスピリン
,
CHADS2スコア
pp.760-763
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
高血圧,糖尿病を伴う患者の短時間の発作性心房細動
患者:70歳,男性.
既往歴:67歳時に陳旧性下壁梗塞.
現病歴:60歳より高血圧,糖尿病にて加療中であった.67歳には心筋梗塞を発症し,アスピリンが処方されていた.69歳より発作性心房細動が出現したが,自然あるいは抗不整脈薬の頓用で12時間以内に治まっていた.今年4月,内服にて心房細動が治まらず当科を紹介受診.受診時には洞調律に復帰していたが,2時間後に突然の左下腹部~背部に疼痛を訴えた.検査の結果,左腎動脈閉塞を認め,心原性の血栓塞栓が原因と考えられた.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.