Japanese
English
Bedside Teaching
心房細動除細動後の心房機能と塞栓症
Atrial Function and Embolism after Cardioversion of Atrial Fibrillation
清水 昭彦
1
Akihiko Shimizu
1
1山口大学医学部第二内科
1Department of Internal Medicine II, Yamaguchi University School of Medicine
pp.577-583
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901495
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心房細動は日常臨床で最も多く認められる頻脈性不整脈の一つだが,WPW症候群や心機能低下例に併発する場合を除き,致死的になることは少ない1).しかし,自覚症状が強かったり,弁膜症あるいは心筋症などの基礎疾患を有している場合には,自覚症状あるいは血行動態の改善とともに塞栓予防の目的で薬物あるいは電気的除細動が試みられる.この際,除細動成功後の心房機能の回復の状態は除細動後の抗凝固療法を考えるうえで重要となる.
そこで,本稿ではわれわれが経験した除細動成功例2例を提示するとともに,心房細動除細動後の心房機能と塞栓症に関して解説する.
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