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第2章 循環器
[心房細動]基礎医学からみる心房細動
笹野 哲郎
1
1東京医科歯科大学大学院 循環制御内科学
キーワード:
マウスモデル
,
セルフリーDNA
,
トランスレーショナル研究
,
バイオマーカー
,
遺伝子多型
Keyword:
マウスモデル
,
セルフリーDNA
,
トランスレーショナル研究
,
バイオマーカー
,
遺伝子多型
pp.445-449
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_445
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Summary
・不整脈基礎研究は,細胞~生体の各レベルにおいて機能解析が可能な面白い領域である.
・不整脈基礎研究では,電磁気学・シミュレーション・信号処理など,研究者の得意分野を生かした研究が可能である.
・高精細な光学的マッピングなどの発展により,小動物モデルなどでも電気生理的な変化を評価可能となった.
・心房細動が微小炎症を惹起するメカニズムとして,高頻度興奮の際に心房筋から放出されるミトコンドリア由来セルフリーデオキシリボ核酸(DNA)が重要と考えられた.
・血中セルフリーDNAは,心房細動の有病リスクと脳梗塞の発症リスク評価のバイオマーカーとしての有用性が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2024