特集 内分泌疾患2
Part 3 専門家からのメッセージ,共有したい知識
【コラム①】腎血管性高血圧—症例から学ぶ診断の手掛かり
涌井 広道
1
Hiromichi WAKUI
1
1横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学
pp.454-457
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900920
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key point
・腎血管性高血圧は,高血圧の悪化,腹部の血管雑音聴取,低カリウム血症,蛋白尿,レニン・アンジオテンシン系(RAS)活性化,腎サイズの左右差などから疑う。
・腎動脈エコーは,診断能が高く,第一に考慮される検査であるが,腎動脈の描出が難しい場合には専門医へ紹介する。
・専門医から経皮的腎動脈形成術(PTRA)後の管理を引き継いだ場合,急な血圧上昇や低カリウム血症の出現を認めたときは再狭窄を疑う。またRAS阻害薬による薬物治療を引き継いだ場合,急な血圧低下を認めたときは両側腎動脈狭窄を考慮し,専門医へ再度相談する。
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