特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
10.その他:②膵神経内分泌腫瘍
堀口 繁
1
Shigeru HORIGUCHI
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 岡山県南西部(笠岡)総合診療医学講座
pp.449-453
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900919
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key point
・機能性腫瘍の場合,ホルモン症状の出現が疑うきっかけとなることが多い(インスリノーマでの低血糖など)。非機能性腫瘍の場合は,ダイナミックCTにおける造影効果の特徴が膵神経内分泌腫瘍を疑うきっかけとなる。
・内分泌学的検査やダイナミックCTの特徴から膵神経内分泌腫瘍が疑われた症例は,手術治療となる可能性が高く,その点を説明したうえで,内分泌専門医に紹介する。
・根治手術後の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合,画像やホルモン検査により,その後の再発について慎重に経過観察を行う。5年が目安となるが,症例によってはさらに年月を経て再発することがある。
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