特集 内分泌疾患診断のための5 Steps―「見逃しやすい」を「見逃さない」に変えるために
[Step 4] 画像モダリティを選択して評価する
膵神経内分泌腫瘍における画像検査
堀口 繁
1
1岡山大学 岡山県南西部(笠岡)総合診療医学講座/消化器内科
キーワード:
ソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
免疫染色
Keyword:
ソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
免疫染色
pp.285-289
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_285
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▪膵神経内分泌腫瘍(NEN)は神経内分泌腫瘍(NET)と神経内分泌がん(NEC)に分類され,NETはさらにG1,G2,G3に分類される.
▪機器の進歩により日常診療のなかでNENが発見される機会が増えており,画像的特徴を把握することで早期診断につながる.
▪NETの細胞表面にソマトスタチン受容体が発現しており,そのことを利用した診断法としてソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)がある.
▪NET/NECは肝臓,リンパ節,骨などの多様な臓器に転移することが知られている.肝臓への転移が最も多く,肝転移精査にはMRIが有効である.
▪確定診断のためには組織採取してヘマトキシリン・エオジン染色,免疫染色を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2023