特集 病棟管理
Part 3 病院に与える医療経済および医療の質・患者安全への影響
13.ホスピタリストが知っておくべき患者安全—病棟での学習機会やシステム作りのための戦略
綿貫 聡
1
,
畑 拓磨
2
Satoshi WATANUKI
1
,
Takuma HATA
2
1東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター/医療安全対策室
2水戸協同病院 総合診療科
pp.737-745
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900844
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読者の皆さんにとって,患者安全・質改善の活動はどのくらい身近にあるだろうか。臨床現場での患者診療が日常業務の主体となっている読者,特に日本型ホスピタリストを志す若手医師にとって,日常診療のなかで患者安全・質改善領域に問題を感じる機会は多くあるだろう。しかし,実際に裁量を振るう機会や指導を受ける機会は少なく,「重要な領域だが,遠くにあるもの」と理解されていると想像する。
本稿では日本の患者安全の歴史を紐解きながら,同領域の重要性を確認し,その学習機会を得る方法や,病棟における患者安全のためのシステムをどのように作るかを解説する。
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