特集 内科エマージェンシー
総論(CPA+バイタルサインにかかわる異常)
7.出血と輸血戦略—出血性ショックを認識した段階ですみやかに大量輸血プロトコル(MTP)を発動
小山 泰明
1
Yasuaki KOYAMA
1
1筑波大学附属病院 救急・集中治療部
pp.729-742
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900723
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[要点]
●循環血液量減少性ショックを疑ったら,出血検索を行う。
●出血性ショックを疑ったら,まずどれぐらい輸血のストックが病院内にあるか,取り寄せる必要があるかを確認。
●damage control resuscitationの戦略を行う(表1)。
●抗血小板薬/抗凝固薬内服中の患者では,ビタミンK,プロトロンビン複合体製剤(PCC),新鮮凍結血漿(FFP),中和薬の使用を考慮。
●大量輸血プロトコル(MTP),REBOAやSBチューブなどは,必要時にすぐ対応できるよう,日頃からシミュレーションを行い,関係各部署全員でトレーニングしておく。
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