特集 肝胆膵
【各論】
8.肝硬変の合併症②:肝性脳症と栄養マネジメント—丁寧な診断と細やかな治療で患者のバランスを崩さないように保つ
宮垣 亜紀
1
*MIYAGAKI, Aki
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 消化器内科
pp.705-715
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900592
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肝性脳症は,肝疾患もしくは門脈-大循環シャントによる可逆的な脳障害と定義されている。その症状は,検査でしかわからないような軽微なものから昏睡までさまざまであり,肝硬変患者のQOL(クオリティオブライフ)を低下させ,予後にも関連する重大かつコモンな合併症の1つである。したがって,消化器内科だけでなく病院総合医にとっても重要な事象である。対応にはしばしば難渋することもあり,肝性脳症の診断から治療について必要な確認事項を整理する。また,意外と軽視されがちな慢性期の栄養管理についても解説する。
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