特集 肝胆膵
【各論】
【コラム⑦】肝腎症候群(HRS)と肝肺症候群(HPS)—肝硬変が他臓器に与える影響を病態生理としてひもとく
高崎 哲郎
1
Tetsuro TAKASAKI
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 消化器内科
pp.716-723
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900593
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臨床において,肝硬変を有する患者との遭遇は消化器内科医に限らず,一般内科医でも日常的に経験することである。合併症は多岐にわたるが,本稿ではそのなかでも疾患イメージがとらえづらい,肝腎症候群hepatorenal syndrome(HRS),肝肺症候群hepatopulmonary syndrome(HPS)について取り上げる。
単一臓器の障害が他臓器に与える影響を,病態生理としてひもといていくことで,実際の検査や治療について理解を深めることができるが,これらの症候群については特にその傾向が顕著である。そのメカニズムは臨床医にとって非常に興味深いところであると思われる。病態生理から臨床像,特にHRSについては最新の検査や治療などについてもまとめる。
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