特集 糖尿病
糖尿病の基礎知識
3.糖尿病に関する臨床検査—ホスピタリストが押さえておくべき検査とその頻度・タイミング
小比賀 美香子
1
,
岡田 健
2
,
大塚 文男
3,4
Mikako OBIKA
1
,
Ken OKADA
2
,
Fumio OTSUKA
3,4
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学
2岡山大学病院 検査部
3岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学
4岡山大学病院 検査部
pp.315-326
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900541
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日本では,糖尿病患者は増加し続けており,ホスピタリストが糖尿病患者を継続的に診療する機会も多い。糖尿病は患者によって個々の病態が異なり,合併症も全身に及ぶことから必要な検査も多岐にわたるが,合併症評価のための検査の実施頻度は,糖尿病専門医に比べ非専門医では低い1)と報告されている。本稿では,ホスピタリストが押さえておくべき「糖尿病に関する臨床検査」について概説する。
以降では,まず,ホスピタリストが知っておくべき6つの主要な合併症とその検査について解説する。糖尿病診療では,適切な血糖コントロールを目的とした治療とともに,合併症のスクリーニング・評価を適切に行うことも重要である。
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