特集 呼吸器疾患1
8.急性に発症する間質性肺炎:②特発性間質性肺炎(IIPs)以外—急性過敏性肺炎,急性好酸球性肺炎,薬剤性肺炎,肺胞出血,放射線肺炎
冨岡 洋海
1
Hiromi TOMIOKA
1
1神戸市立医療センター西市民病院 呼吸器内科
pp.133-150
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900283
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急性に発症する間質性肺炎のなかには,短期間で生命予後にかかわる重篤な疾患もあり,迅速な対応が求められる。呼吸器内科専門医によってフォローアップされていることも多い慢性型の間質性肺炎とは異なり,ホスピタリストが担当する一般外来や救急外来を初診するケースも多い。また,肺に病変が限定される特発性間質性肺炎idiopathic interstitial pneumonias(IIPs)以外の間質性肺炎では,全身性疾患が間質性肺炎という病態を呈して発症してくる場合もあり,ジェネラリストとしての力量も問われる。診断には,気管支肺胞洗浄broncho-alveolar lavage(BAL)や経気管支肺生検transbronchial lung biopsy(TBLB),場合によっては外科的肺生検など,侵襲的,専門的な検査を要することも多く,呼吸器内科専門医との連携も重要である。
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