特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
間質性肺疾患
特発性間質性肺炎(IIPs)の分類とステロイドの効果
坂本 晋
1
,
本間 栄
1
1東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科学分野(大森)
pp.1895-1898
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200027
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ポイント
◎特発性肺線維症(IPF)の治療は,抗炎症から抗線維化へとパラダイムシフトし,抗線維化作用を有するピルフェニドン(PFD)や抗酸化作用を有するN-アセチルシステイン(NAC)などの抗線維化薬が治療薬の中心となっている.
◎特発性非特異性間質性肺炎(NSIP)はステロイドが有効な症例が多く,その予後はIPFに比較して良好と考えられている.
◎特発性器質化肺炎(COP)は比較的ステロイド薬によく反応し,胸部画像上,肺野の陰影を残さず改善することが多い.
◎急性間質性肺炎(AIP)は原因不明のARDSであり,病態に対する原因探索をいかに行うかが,臨床上最も重要である.
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