特集 呼吸器画像診断—疾患理解が深まる読解のコツ
Ⅴ.間質性肺疾患
特発性間質性肺炎(IIPs)
小倉 高志
1
,
武村 民子
2
,
岩澤 多恵
3
,
上甲 剛
4
,
伊藤 春海
5
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
2神奈川県立循環器呼吸器病センター病理診断科
3神奈川県立循環器呼吸器病センター放射線科
4独立行政法人労働者健康安全機構関西労災病院放射線科
5岐阜大学
キーワード:
特発性肺線維症
,
IPF
,
通常型間質性肺炎
,
UIP
,
特発性PPFE
,
IPPFE
,
特発性非特異性間質性肺炎
,
INSIP
,
剝離性間質性肺炎
,
DIP
Keyword:
特発性肺線維症
,
IPF
,
通常型間質性肺炎
,
UIP
,
特発性PPFE
,
IPPFE
,
特発性非特異性間質性肺炎
,
INSIP
,
剝離性間質性肺炎
,
DIP
pp.377-387
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200666
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POINT
●特発性間質性肺炎の診断において,国際ガイドラインによるCT分類や,確定診断のためにはクライオ・外科的肺生検や多職種議論(MDD)は必要であるが,時間経過を考慮したClinical-Radiological-Pathological-Time診断は大事である.
●IPFの早期像の画像診断において,小葉・細葉辺縁分布の線維化と虚脱をとらえることは重要であり,そのために,葉間胸膜の位置,血管と胸膜の距離などの肺の既存構造を意識した読影をする.
●PPFEについても,外科的肺生検なしに臨床症状だけで診断可能になってきている.
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