特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
疾患の増悪による緊急受診
間質性肺炎の増悪・急性間質性肺炎
石本 裕士
1
1長崎大学病院呼吸器内科
キーワード:
特発性肺線維症
,
急性増悪
,
高流量鼻カニュラ
,
ステロイドパルス療法
,
azithromycin
Keyword:
特発性肺線維症
,
急性増悪
,
高流量鼻カニュラ
,
ステロイドパルス療法
,
azithromycin
pp.95-98
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_95
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Summary
▪特発性肺線維症(IPF)の急性増悪は,死亡率が50%とされる予後不良な病態である.
▪生存期間中央値が35ヵ月とされるIPFの死因の40%を占めるのが急性増悪であり,この対策は重要な臨床課題である.
▪特効薬はなく,効果が期待できる薬剤と適切な呼吸管理が対応の中心となるが,高流量鼻カニュラ(HFNC)は本病態の呼吸管理ツールとしての有用性が期待できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019