特集 外来における予防医療
6.癌検診編:⑤胃癌—対策型検診に加えられた胃内視鏡検査,今後の有効性評価に注目
山田 徹
1
,
佐々木 昭典
1
Toru YAMADA
1
,
Akinori SASAKI
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/消化器内科
pp.367-374
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900251
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胃癌は日本人にとって主要な癌の1つであり,2013年の癌による死亡数の統計1, 2)では第2位である。胃癌検診は胃癌による死亡率を減少させることが目的であるが,実は対策型の胃癌検診,いわゆる集団検診(表1)が行われているのは日本や韓国などアジアの一部に限られ,欧米では行われていない。また検診方法も,従来の胃X線検査から上部消化管内視鏡検査へ移行しつつある。本稿では胃癌の疫学,リスク,検診の現状と問題点,スクリーニングの方法と今後の展望,日本と欧米の違いなどについて簡潔にまとめる。
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