ミニテクニック
胃内視鏡検査
大嶋 研三
1
1大嶋医院
pp.504
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901195
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多少とも苦痛を伴う検査を行うにあたっては,患者さんの緊張をほぐし,苦痛をできるだけ軽減する工夫をし,納得のいく説明をすることがより重要になってきます.
患者さんが苦痛に思っている検査の中で,胃内視鏡検査があります,当院では検査の前に,希望により患者さんが寝込んでしまわない程度に,セルシンを5mg程度の静脈注射を行いますが,それに併せて内視鏡検査の間看護婦さんに患者さんの背中をなでてもらっています.そうすると検査が終わって半数近くの患者さんが,「背中さすってもろうて楽やったよう,」と言います.ただし,当院のように田舎での診療(患者さんと看護婦さんが顔見知り)でできるのであって,大都市の診療所では,他人に背中を触られるのを嫌がることも考えられます.しかし,一度試してみると,患者さんとのスキンシップもはかれるかも知れません.
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