消化管がん検診・スクリーニングの手引き
Ⅲ 胃がん検診・スクリーニング ❹ 胃内視鏡検診 ③ 対策型胃内視鏡検診における安全対策と精度管理
名木野 匡
1
,
大泉 晴史
2
,
武田 弘明
1
1山形県立中央病院消化器内科
2大泉胃腸科内科クリニック
キーワード:
対策型胃内視鏡検診
,
安全対策
,
精度管理
Keyword:
対策型胃内視鏡検診
,
安全対策
,
精度管理
pp.923-927
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001863
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本における対策型胃がん検診は長年胃X線検査が推奨されてきた.2015年3月に公開された「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年度版」において胃内視鏡検査が胃X線検査と同等の「推奨グレードB」に引き上げられ,これにより近年,内視鏡検診を導入したり,今後の導入を検討する自治体が増えている.胃内視鏡検診は侵襲性が比較的大きいことから,無症状者を対象とした検診として広く行うためには,安全管理を含めた精度管理が他の検診より重要である.しかしながら,その実施に当たってはハードルが多く,導入や維持に課題があることも指摘されている.本稿では,対策型胃内視鏡検診における安全対策と精度管理の現状と課題について概説する.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.