特集 外来における予防医療
各論の説明—用語,推奨グレードについて
本村 和久
1
Kazuhisa MOTOMURA
1
1沖縄県立中部病院 プライマリケア・総合内科
pp.337-340
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900246
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■各論の構成
まず「癌検診編」では癌検診(検診:特定の疾患=癌を発見するためのスクリーニング)で対象となる「癌」を,「一般健診編」では一般健診(健康診断:健康であるどうかを確かめるもの)で対象となる高血圧症や糖尿病などを扱っている。これらの章では,疾患のイメージが浮かぶように最初に症例を提示し,その解決策を最後に述べる形式としている。一般健診の議論は,その疾患そのものに焦点を当てており,慢性疾患における包括的な二次予防(糖尿病患者の腎症や網膜症スクリーニングなど)は扱っていない。
また「予防接種編」では成人の感染症予防を目的とする予防接種を,「カウンセリング編」ではより良い健康状態につながるような行動変容を目標とするカウンセリングを扱い,疾患別ではなく,介入方法ごとにまとめている。よくみられる疾患のスクリーニングから,予防接種,カウンセリングといった介入方法を俯瞰することで,ホスピタリストに必要とされる予防に関する知識を整理する一助になればと思う。
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