特集 外来における予防医療
まとめ|2つの症例提示
小嶋 一
1
,
本村 和久
2
Hajime KOJIMA
1
,
Kazuhisa MOTOMURA
2
1手稲家庭医療クリニック
2沖縄県立中部病院 プライマリケア・総合内科
pp.507-511
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900267
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外来における予防医療について,総論,各論で解説してきたが,これを実際にどのような形で臨床現場に応用するかというのが重要で,試行錯誤している読者もいるだろう。そこで,2つの症例を通じて,どのように現場での実践に落とし込むかを示す。
症例1は,包括的に予防医療を提供する際に,もれなく項目を拾い上げ,現実的なプランを作成しながら進める方法である(最大限拡散の方向)。また症例2は,該当項目すべてを一気に提供してしまうと現実的には難しい状況を生み出す,ということを示した例である(必要最低限絞り込みの方向)。この2つの型を読んでいただき、上手に目の前の患者の状況に合わせた収束地点を探してくことが練習となるだろう。
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