特集 血液疾患
3.血小板減少と増多へのアプローチ—適切な鑑別疾患のリスト,問診,身体診察を武器にいかに診断に迫るか
山田 悠史
1
Yuji YAMADA
1
1Mount Sinai Beth Israel, Department of Internal Medicine
pp.829-843
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900184
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血小板減少症および増多症は,外来や入院患者で出会う頻度の高い血液所見であり,さまざまな病気で出現する徴候である。臨床的に問題になるような症候に出くわすことは必ずしも多いわけではないが,手技や手術,特定の治療においてその妨げになることがあり,病態を的確に把握しておくことは大切である。血小板減少症および増多症の原因疾患はさまざまだが,出会うセッティングにより,その鑑別疾患,アプローチはある程度決まってくる。例えば,一般外来でみる血小板減少は,原因疾患の特定が容易なことが多いが,入院症例ではしばしば原因が複合的で特定が困難なこともある。
本稿では,一般内科外来あるいは病棟でこのような所見に出会った際に,どのように診断に迫ればよいか概説する。
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