今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために
血液疾患の診断へのアプローチ
血小板増多の鑑別診断
小松 則夫
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院血液内科
pp.1713-1717
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105404
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★血小板増多症の患者を診た場合には必ず末梢血塗抹標本を検鏡し,実際に血小板数が増加していることを確認する.
★反応性と腫瘍性との鑑別は臨床上重要であるが,反応性のことが多いので,原因となる基礎疾患がないかどうかをしっかり調べる.
★顕著な血小板増多症の患者では,しばしば偽性高カリウム血症がみられる.
★本態性血小板血症の診断には,JAK2やc-Mplの遺伝子変異の存在が重要である.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.