特集 血液疾患
【コラム】真性多血症—早期の診断,血栓症の予防が重要
髙久 智生
1
Tomoiku TAKAKU
1
1順天堂大学大学院医学研究科 血液内科学
pp.820-828
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900183
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日常診療において,多血を呈する患者に遭遇することは珍しくない。多血の原因はさまざまであるが,真性多血症polycythemia vera(PV)と,ストレス多血症をはじめとする相対的多血症では病態がまったく異なるため,診断を間違えると誤った対応につながり,患者に不利益な結果をもたらす危険性をはらんでいる。このため,多血を的確にスクリーニングし,特にPVが疑われた場合,そのマネジメントにおいては専門医との連携が必要である。
本稿では,多血症の診断,治療およびその予後について概説する。
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