特集 神経内科
13.多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)—ホスピタリストが知っておきたい診断と治療の基礎知識
池口 亮太郎
1
,
清水 優子
1
,
北川 一夫
1
Ryotaro IKEGUCHI
1
,
Yuko SHIMIZU
1
,
Kazuo KITAGAWA
1
1東京女子医科大学病院 神経内科
pp.181-193
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900033
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多発性硬化症(MS)は若年女性に好発する中枢神経の脱髄性疾患であり,自己免疫性機序が想定されている。構音障害,視力障害,四肢筋力低下,感覚障害などを呈し,再発・寛解を繰り返す。MSの類縁疾患である視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD),膠原病などによる中枢神経の炎症性疾患,脳腫瘍との鑑別に苦慮することも少なくない。近年は免疫学の進歩により,疾患修飾薬による再発予防薬の選択肢も増えてきている。
本稿では,MSとその類縁疾患であるNMOSDについて,診断と治療の基礎知識を最新の情報をふまえて概説する。
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