特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
疾患に応じた神経診察
多発性硬化症・視神経脊髄炎関連疾患
中村 正史
1
,
中島 一郎
1
Masashi NAKAMURA
1
,
Ichiro NAKASHIMA
1
1東北医科薬科大学医学部老年神経内科学
キーワード:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎
,
空間的・時間的多発
,
抗aquaporin 4抗体
Keyword:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎
,
空間的・時間的多発
,
抗aquaporin 4抗体
pp.1177-1180
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1177
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Summary
▪多発性硬化症(MS)は,中枢神経系病変の空間的・時間的多発が特徴である.
▪視神経脊髄炎(NMO)は,視神経炎と横断性脊髄炎が特徴だが,間脳や脳幹に病変を生じる例もあり,視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)と呼ばれるようになった.
▪MSでは視覚異常,複視,顔面や四肢の麻痺・感覚障害,排尿障害など病変部位に応じたさまざまな症状が再発と寛解を繰り返す.
▪NMOSDはMSよりも重症で,難治性吃逆などの特徴的症状を呈することがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018