特集 生理学
はじめに:生理学を集中治療の臨床でいかすために
植西 憲達
1
,
野村 岳志
2
,
上田 剛士
3
,
田邊 翔太
4
Norimichi UENISHI
1
,
Takeshi NOMURA
2
,
Takeshi UEDA
3
,
Shota TANABE
4
1藤田医科大学 救急総合内科
2東京女子医科大学 集中治療科
3洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
4聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.1-2
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200702
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『ガイトン生理学』によると生理学とは生命の営みの元となる物理的・化学的な仕組みを明らかにする学問であるとされています1)。また,還元的な発展系として,細胞生理学,細菌生理学,生化学や分子生物学などの基礎医学の分野があり,臨床応用としての病態生理学といった学問も,広い意味では含む大きな分野でもあります。人体の仕組みを明らかにしようとする生理学は,人体の構造はどうなっているのかという疑問を探求する解剖学とともに,人類の自然で根源的な疑問を解決するための学問として何世紀にもわたり,発展し綿々と受け継がれ,さまざまな形で臨床応用され,わたしたちはその恩恵を受けてきました。
臨床分野を扱ってきた本誌の過去の多くの号とは異なり,今回,基礎医学である生理学を特集した主な理由はいくつかあります。
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