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proportional assist ventilation(PAV)は患者-人工呼吸器間の同調性を考慮し25年以上前に開発されたモード1)であるが,これまでそれほど注目を浴びてはこなかった。近年,患者-人工呼吸器間の非同調は人工呼吸期間や死亡率と関連する2)との報告がなされ,患者と人工呼吸器との同調性が大きく取り上げられるようになって以来,注目を集めているモードだと言えよう。PAVは患者-人工呼吸器間の非同調を改善し,呼吸仕事量をモニタリングすることができるため,人工呼吸器からの離脱に適したモードである可能性がある。呼吸器離脱が困難な患者において,人工呼吸期間を短縮させる可能性が大規模臨床試験*1で現在検討されている。本稿では,現在主に使用されているPAV+を中心に,開発後25年以上にわたって蓄積されてきた知見と今後の展望について述べる。
なお,本稿では「PAV」と記載する場合はモードとしての一般名を示し,「PAV+」と記載する場合はPB840/980*2(Covidien社)に搭載されているモードを示す。
Main points
●PAVは患者の吸気努力に応じたサポートを行うことができる自発呼吸モードである。
●PAV+は,肺メカニクスを自動で測定することができ,患者の吸気努力と肺メカニクスに応じたサポートを常に行うことができる。
●PAV+は超急性期を過ぎたPSVを使用できる患者に使用する。
●PAV+はPSVと比較し,患者-人工呼吸器間の同調性を改善することができる。
●PAV+は自発呼吸の呼吸仕事量をモニタリングすることができる。
Proportional assist ventilation (PAV) is designed to adjust inspiratory pressure proportionally to the patient's inspiratory demand. PAV+ (Puritan Bennett 840/980 ventilator;Covidien) automatically measures the elastance and resistance of the respiratory system during spontaneous breathing and delivers adequate pressure to meet the flow and volume demands that are simultaneously measured on a breath-by-breath basis. Therefore, PAV+ provides pressure which is proportional to the lung mechanics and the patient's inspiratory demand. Previous studies have demonstrated that PAV+ may improve patient-ventilator interactions. PAV+ also monitors the work of breathing, which prevent diaphragmatic atrophy. For these reasons, PAV modes may be efficient in the liberation process.
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