Bedside Teaching
Intermittent Mandatory Ventilation
川島 康男
1
Yasuo Kawashima
1
1神奈川県立こども医療センター麻酔科
1Dept. of Anesthesia, Kanagawa Children's Medical Center
pp.715-720
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202803
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I. Intermittent mandatory ventilationとは
レスピレーターによる人工呼吸の換気形式には,調節呼吸および補助呼吸の二方式があり,各種呼吸不全の治療手段として広く用いられてきた。最近これにinter-mittent mandatory ventilation (IMV)1)−3)と呼ばれる第三の換気形式が登場し,適応の場を広げつつある。IMVは間歇的強制換気という訳語が適切だと考えられ,患者の自発呼吸を生かしたまま,その上に一定の周期でレスピレーターによる調節呼吸を強制的にスーパーインポーズさせて,全体として必要な換気量を保つことを目的としている。レスピレーターの作動形式からみれば調節呼吸だが,患者の全呼吸を肩代りしない点で調節呼吸と異り,換気量からみればその不足分をレスピレーターが補助しているが,一回一回の自発呼吸と同調することを意図していない点で,補助呼吸とは異る。
図1はIMVの呼吸曲線を肺胸廓インピーダンス法で示したもので,IMVで示される大換気量の調節呼吸の間に,Spで示される数回の自発呼吸が認められる。
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