特集 輸液・ボリューム管理
Part 2 各論
【コラム】「入れながら引く」輸液管理に意味はあるのか?—背景にある医療者の心理から考察する
飯塚 悠祐
1
Yusuke IIZUKA
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.468-469
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200399
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読者のなかには,血管内容量過多と評価して利尿をかけているにもかかわらず,維持輸液を続けていたり,尿量が少ないからという理由で輸液のなかにフロセミドを混注するといった点滴内容をみたことはないだろうか。ICUでこのような輸液をみることはないだろうが,病棟ではしばしば見かける光景であり,首をかしげてしまう。
本コラムでは,このようないわゆる「入れながら引く」輸液について,そうしてしまう心理も含め考察してみたい。内容の性質上,筆者個人の見解が多くなり,エビデンスに欠ける内容になってしまうことはご容赦いただきたい。
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