特集 心臓血管外科 前編
術式別に学ぶ心臓血管手術:弁膜症と不整脈
【コラム】大動脈弁置換術後にエコーで見るべきポイント
柴山 謙太郎
1
Kentaro SHIBAYAMA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター ハートセンター 循環器内科
pp.720-722
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200211
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本コラムでは,大動脈弁置換術後にエコーで評価を行う際のポイントについて解説する。
Summary
●大動脈弁置換術後の評価をする際に,もとの疾患,手術日,使用された人工弁(機械弁か生体弁)の種類・サイズ,同時手術の有無などの手術情報を確認することが重要である。
●大動脈弁置換術後の人工弁機能異常は,人工弁の狭窄,逆流,感染〔人工弁心内膜炎(PVE)〕である。
●人工弁機能異常を疑った場合は,経胸壁心エコー図検査を術後早期から繰り返す。
●大動脈弁置換術後には人工弁機能異常以外に,人工弁の冠動脈閉塞や狭窄による壁運動異常,左室流出路肥厚による僧帽弁前尖の収縮期前方運動などに注意する。
●より詳細な形態評価が必要な場合,経食道心エコー図検査の施行を検討すべきである。
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