まい・てくにっく
大動脈弁置換後遠隔期僧帽弁置換
山口 敦司
1
,
松宮 護郎
2
1自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科
2千葉大学心臓血管外科
pp.494-495
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu72_494
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大動脈弁置換術後であれば胸骨正中切開の再エントリーとなり,丁寧な癒着剝離が必要となる.人工心肺のセットアップは上行大動脈送血,上・下大静脈脱血,上肺静脈ベントを基本とし,初回手術と同様の手術視野にもっていけるように心臓周囲の剝離をすすめることとなる.右側左房切開によるアプローチを基本にするが,再手術で剝離困難な場合には,右房切開・心房中隔アプローチも有用である.上行大動脈(送血)・上大静脈(脱血)は十分に剝離可能なことが多いが,下大静脈周囲の剝離には難渋することがあり,特にテーピングが困難な場合には,大腿静脈から下大静脈まで脱血カニューレを挿入して,横隔膜の直上で下大静脈を大動脈遮断鉗子で遮断するというオプションを用いることもある.
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