特集 周術期マネジメント
【コラム】重症AS(大動脈弁狭窄症)の治療と非心臓手術—侵襲的治療はいつどのように行うか?
柴山 謙太郎
1
Kentaro SHIBAYAMA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター ハートセンター/循環器内科
pp.256-262
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900156
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高齢者に対して非心臓手術を施行する際,術前の診察や検査で初めて大動脈弁狭窄症aortic stenosis(AS)が診断される状況を多く経験する。ASは高齢者に頻度の高い弁膜症であり,ときに重症AS患者でも,重症度が症状や病状に反映されないことがある。高齢の重症AS患者において,非心臓手術とASの治療のどちらを優先すべきかの選択で迷う場合が多い。加えて,低侵襲な経カテーテル的治療が近年選択可能となったこともあり,非心臓手術が必要とされる重症AS患者の治療方針には十分な検討が必要である。本稿ではその考え方についてまとめる。
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