特集 疼痛・興奮・譫妄
11.「特集 疼痛・興奮・譫妄」解説―ガイドラインの功罪と臨床家としての態度
讃井 將満
1
Masamitsu SANUI
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部
pp.121-124
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100631
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すでに多くの読者がお気づきのように,本特集の最大の狙いは,11年ぶりに改訂されたICUにおける鎮痛・鎮静領域のガイドライン,すなわち,Clinical practice guidelines for the management of pain, agitation, and delirium in adult patients in the intensive care unit(PAD管理ガイドライン)1)の背景にある臨床データ的な,あるいは理論的根拠を紹介して,なぜそういう記載になったのか,本当にそういう記載でよいのか議論し,理解を深めてもらうことである。
この狙いは,“大きな声で自信ありげに語られること,常識とされていることを1度は疑ってみないと気が済まない”という,よく言えば真摯な,悪く言えばアマノジャクな態度が具現化したものであり,Intensivistt誌創刊時から流れる精神と言ってもよい。
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